※Zildjian cymbal international 江尻憲和アーティストページ
https://zildjian.com/norikazu-ejiri.html
リニューアルがあって写真素材など英国のブランチに送った記憶が・・・
すっかり忘れていましたが、なんかインスタグラムを少し触っていたら、なぜか自分のページがヒットしてビックリ!?
今回のものはセッティング解説がドラマーから見た実際の写真になっているので、各楽器のポジションがわかりやすいです。
ドラマーの方々の参考になれば幸いです。
このごろ聞いているお気に入りCD。
アリソン・バルサム。
車のなかでもほとんどこれですね。
イギリスの著名なトランペット奏者ですが、モダンレパートリーはいままであまり聴いていませんでしたが、このバロックは素晴らしい。
トランペットはとかく男性原理の特性が出やすいかと思いますし、なんか音を聴くだけで軍隊調や攻撃性が感じられてしまうのは、たぶん自分だけではないような気がします。
そういった意味では女性のほうが楽器の特性が中和されて、調和や響きのほうに傾くのでバランスが良いのではないでしょうか。
大学時代の授業でジョバンニ・ガブリエリなどの管楽器アンサンブルをやっていたのでバロックの響きが好きになり、その後はパイプオルガン関連の仕事や個人的に好きだったシュッツなど、ドイツ、フランスでも教会音楽を現地で聴いてきた思い出があります。
このCDのアンサンブルがとても上手で、カウンターテナーも素晴らしく、レコーディングのクオリティーも空間の響きがあるので、近年のベスト録音かもしれません。
なお演奏はナチュラルトランペット(古楽器)であって音色も温かく、A'=415Hzのスタンダード・バロック・ピッチなので、50歳くらいから絶対音感が下がってしまった自分にとっては自然で無理がなく聴こえます。
このあたりが飽きずに何度も聴ける秘密かもしれません。
やってきましたプレデターシリーズの新作。
どうしても見たいのでDisney+に入会。
でもプレデターはまだやってなかったので、ビートルズの「ゲットバックセッション」を見る。まあバンドの音作りって当時はこんな混沌のなかでやってたのか、と感心しきり。でも昭和ってみんなこんな感じだったな~タバコを吸っていない時間のほうが短いってすごい。
ポールとジョンの才能が頂点にある気がするけど、触媒になっているのがオノヨーコさんかな。リンゴの忍耐強さも称賛されるべきかと。
さて、プレデータの新作を見る。
え?アメリカにライオンいるの?コマンチ族って英語をしゃべるのか?コマンチのティピーってあの形だっけ?プレデターの種族が違うような。犬の大きさが場面で違ってる?(ソフトバンクの白犬みたいに)インディアンの男連中があんまりたくましく見えない~(>_<)
まあいろんな突っ込みはおいといて、一番気になるのが「弓を持つときのグリップ」これって普通とは逆で、スポーツ的に言うと「プロネーション」回内(かいない)を使ったフォーム。インディアンはこれがデフォルト?自然に構えて筋肉にテンションがかかるのはこれ。プレデターのストーリーよりもこれのほうが気になった。ドラムのストロークもこのプロネーションがすごく大事なんで~逆手フォームがかっこ良いです。もちろん主役のねーさん(アイスロードの人)がとても素敵でした。
あとでもう一回ゆっくり見ます。
なんか昔からプレデターが好きです。
キャラクターのデザインが良いし、この電飾ピカピカデーハー
の電気がショートしてる感じが素敵~(水から出たところ)
宇宙から来たのに日本の武士道も感じます。
禊が終わった底筒男命?いや祓戸大神の気吹戸主かな。
この作品は「お祓い」の感覚がある稀有な映画かと思います。
正月は暇なのでいつもブルーレイで見ていますが、何回見ても
新しい発見がありますね~💡いま英語字幕で勉強中!
※Zildjian Armand Limited Edition
様式美は革新的なアイディアを妨げるのか?
様式美とは「洗練された手順や形式に存在する美しさ」です。
でもその「美」に囚われてしまうと?
※以下に長文で様式美について述べていますが、これは「音楽は素晴らしい芸術だが、これを職業とすると(芸術に囚われてしまうと)必ずしも個人の生活を豊かにするものではない」という先人の教えを解説しています。よって大部分は自分の考えではありません。
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以前、ある若手ドラマー(私の生徒さんではありません)が、ジャズドラマーに憧れ、一般大学を卒業後にアメリカのボストンにある音楽大学に留学、著名な米国ドラマーの個人レッスンも頻繁に受けていました。職業ドラマーに「ジャズもロックもないよ」と諭してはいたのですが、本人は「ジャズ命」でコマーシャリズムを否定(このあたりが囚われの原点)プロドラマーとしての活動歴はほとんどなく帰国。その後すぐにガンが発見され、残念ながら若くして夭折されました。
ご両親の嘆きと落胆は当然のことであり、ジャズに憧れたばかりに…と。指導に当たっていた関西のドラマーは「こんなことになるなら…やめておけばよかった」と後悔の念を漏らしていました。
音楽家を目指す皆さんも「アーティスト」などの煽り言葉に翻弄されないよう、また破滅的な生き方でなく、音楽家としてまたひとりの人間として、バランスよく音楽生活を進めていただきたいと思います。極端な思い込みを排除し、広い視野を持つことは言うまでもなく大切でしょう。
本場の音楽を求めての留学や、箔付け、それに対する意識の高さ。それらを否定するつもりはありませんが、ホンモノを求めることで排他的になり、視野狭窄に陥れば自らの首を絞めることになりかねません。
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ポップスはすべてが「ニセモノ」で「本物」でもある矛盾
日本の音楽マーケットはアメリカと比較して格段に規模が小さいので、そのほとんどが「ポップス=商業音楽」といっても過言ではありません。ようするにロック寄りだったりジャズっぽかったりするだけで、単体のピュアジャンルはビジネスとして成立せず、芸術音楽はサブカルまたはアンダーグラウンドに近い状況です。
特に意識高い系で「見栄っ張り」の人は「人と違っていることにはまりやすい」ので要注意かと思います。なお、これらの話はジャズ至上主義だけのことではありません。「オレはロックだ」とか「ファンク命」「キューバ音楽が世界最高なんだ~」等も様式に囚われるという点では同じで、それ以外は「ホンモノではない」というドグマに陥ります。
そんなことを続けていたら「ホンモノ探し」で一生が終わってしまいますし、どこを探しても「ホンモノ」なんてありえないことは、ビートルズの音楽が世界中で受け入れられていることでも明らかでしょう。
ビートルズの音楽は、すべて「ホンモノ」であり、かつ「素晴らしいニセモノ」でもある、という二律背反の矛盾をどう理解するかがポイントかと思います。
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「あ~んって口開けて!?」
以前、ある晩に目黒のジャズクラブでトリオ演奏していました。
ピアニストの方は初対面だったのですが、休憩中に…
「あの、あ~んって口開けて・・」と言われてビックリ?
意味が分からず、とっさに口を開くと、
「ああ、下の○○番がC1だね~」
「???」
そのピアニストの方は、歯医者さんだったのです。
普段は自分の医院で診察して、気が向いたら夜はジャズピアニスト。
これぞスラッシュワーカーのやり方でしょう。
他のラテンコンボで一緒だった「Iさん」は普段は水道局勤務。ピアノは素晴らしく上手で、作曲もできる方でした。
ウエス・モンゴメリーも普段はホテルのドアマンだったらしい??
(ウラが取れてませんが……)
マイルスが若きトニー・ウイリアムスに言ったそうです。
「金がはいったらアパートを買え!」
「それで家賃が入れば自分の音楽ができるぞ!!」
いろいろと考えさせられる事例です。
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様式美は諸刃の剣で「よく切れる」
さて、古典であるクラッシック芸術には、その「様式美」があるとされています。例えばモーツァルトに代表されるようなクラシック音楽はもちろんですが、当時は革新的な音楽とされていたロックミュージックも、その創成期の作品は「クラシックロック」と呼ばれるような「様式美」となりました。
ジャズミュージックも1950年代の頂点を「モダンジャズ」として傾聴する方が多いですが、はたして今日の21世紀、これが「モダン」つまり現代的で進歩的な音楽なのでしょうか?
あまり大きな声では言えませんが、自分にはそう聴こえないのです。
当時の歴史的なレコーディングは素晴らしいと思いますが、その様式をなぞったような演奏はまったく新鮮味がありません。
端的に言えば半世紀前の音楽、つまりクラシック・ジャズです。
1970年代のプログレッシッブなロックが既に「古典」なわけですからモダンジャズも当然ながら過去のサウンドと言えるでしょう。
こういった評価が確定した音楽や芸術には独自の様式があり、その中に既に認知された「美」というものが存在します。
ですので、音楽家、あるいは芸術家を目指す人が、手っ取り早く評価を得るには、この「様式美」を獲得することが近道になります。
そして、それが周囲の人に称賛され、少しでもお金になると、それを守り持続させようとして、「様式美」の追及(コピー)が延々と始まります。
これでは既存の業績を権威として認めてしまうことになり、例えるなら国という最強の権力に寄りかかり、フォロワーとなって給料をもらう公務員と同様でしょう。よく「ジャズは自由の表現」と言いますが、これはカウンターカルチャーやエポックメイカー、ロック音楽のイノベーターとは似て非なるものです。
そこには革新的なスタイルを創造しよう、といった気概はありません。
つまり「様式美」という鎧=よろいを着てしまうのです。
これは「権威主義」というドグマにつながる可能性があり、ジャズという演奏様式が「とても魅力がある」ことにも一因があります。
これらの現象は「様式美の奴隷」とも言えるでしょう。
※演歌の世界は「様式美」から抜け出せずに衰退しています。美空ひばりさんは「演歌の様式美」を超えた唯一のクリエイターともいえるでしょう。「お祭りマンボ」などは今でもモダンです。
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ジャズピアノは様式美の典型
たとえばピアノのテンションコードの押さえ方で、ルートをはずして3th、♭7th、9thを押さえれば、それなりにジャズの響きになります。
「あ、やった~これがジャズのサウンドだ!」
確かにそうですが、これは様式の中にある「美」で、その方の個性ではありませんし、この響きだけでは21世紀の音楽にはなりません。
あまり世の中を知らない青年がスーツを初めて着て「あ、俺も大人になったんだな」と感じることに似ています。でも本当にはスーツを着ているだけで、中身が成長したわけではないんですが……。
この様式の中にある「美味しいサウンド」に近づくと、様式としての「ジャズ」が弾けるようになります。でもそれが70年前に演奏された過去のモダンミュージックだとは気がついていません。
それに加えて「確立された演奏様式」があるため、頑張れば誰でも同じようにできる、つまり各人の個性でなく「ジャンル」としての音楽になり、ほとんどの演奏が「似たり寄ったり」になってしまいます。
たとえばコード進行が同じなら、その演奏はアドリブ技法の範疇では同じように聞こえます。ですから「ブルース進行」ではジャズの定義上では同じ曲になってしまい、テーマは無視されてしまいます。
これではコード進行上の「スケール練習」に等しく、テーマは関係なくなるわけで、俗にいうモダンなアドリブはテーマの原型を留めていません。
これではなんのために「曲」をやっているのか分かりませんし、聴いている人は「いったいなにやってるんだろう……自己満足のスケール練習なの??」となるのは至極当然かと思います。
よくオタク的な仲間で、専門用語やカタカナ言葉を散りばめながら、意識高い議論をワザと隣の人に聞こえるように(自慢げに)話す「こんなすごいことをやっているオレ様はすごい」という滑稽さに近い感じでしょう。
※キース・ジャレットはそのあたりを良くわかっていて、アドリブのなかに元のメロディーが聴こえてくる稀有な例がと思います。またポップなコードの押さえ方や、ケルト音楽のミニマル要素を取り入れて、「ジャズ」の響きだけでない演奏を聴かせてくれます。世間一般におけるジャズの定義を広げていることは周知の通りかと思います。
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様式美になってしまったジャズドラムのサウンド
よくモダンドラミングの頂点の時代にあった、18インチのグレッチドラムとKジルジャンのサウンドを今でも追求しようとする方がいます。
でも、絶対に再現は出来ません。
なぜか? ・・・それは明快な回答があって、その当時のサウンドはすべて「当時モノの新品楽器」の演奏だからです。
レコーディングされたものは新品、あるいはそれに近い楽器の音です。
当時の記録を調べると、メーカーとの契約でドラムセットを供給してもらっていたドラマーは「1年間に1セット新品の楽器を提供する」ことが条件だったようですので、新しい楽器を使用していたことは間違いありません。
ですので、現存するビンテージ楽器と呼ばれる中古楽器で、これらのサウンドを求めるのは明らかに矛盾しているでしょう。
自分も当時の楽器を多数所有していますが、「枯れた音」というのは、簡単に言えば「鳴らなくなっている」だけです。
ほとんどの輸入楽器は日本の湿度で「湿気た煎餅」のようになりだいたいの楽器は音量が小さくなります。
ドラムの場合、倍音が落ちるというのは致命的で、鳴る楽器をコントロールするのは可能ですが、鳴らない楽器を「鳴らす」ことは不可能です。
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話しは変わりますが、モダンドラミングは18インチのBDで、と信じて疑わないかたも多いと思いますが、それはポストモダンという流れであって、なぜ日本では18インチが好まれるのか?よくわかりません。たぶんエルビンやトニーウイリアムス(初期)の原型から離れられないと推測されます。
しっかり検証すると、マイルスバンドのフィリー・ジョー・ジョーンズは22,13,16のアメリカンスタンダートと呼ばれる楽器サイズ、もちろん本革ヘッド。本来はこれがモダンジャズコンボの基本で、あの雰囲気はこのセットでしか出せないかと思いいます。
その後ですが、ジャック・ディジョネットは明らかにモダンジャズやビバップの域を超えています。グレッチサウンドは踏襲していませんし、シンバル類もオリジナル。ポストモダンのサウンドにシフトしているので、現代におけるジャズドラミングの先端を走っています。
さらにコメントすれば、ディジョネットはドラムを「叩いて」いません。
彼はピアノが上手なので、ドラムは「弾いて」います。
ですのでダンパーペダルを踏みこんだようなロングサステインの楽器を嫌って、ディケイが短くなるように、オリジンナルのブラックヘッドを使用しています。
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デッドストックでも結局は様式美のトレース
さて、2021年のいま、ジルジャン社で、故アーマンド・ジルジャンがプロドラマーのためにストックしてあった部屋(アーマンド・ルーム)のシンバルが限定販売されているようです。(Zildjian Armand Limited Edition)
これは先ほどのビンテージ問題を乗り越えられる可能性があり、注目のセールス・アクションとなっていますが、これでさえも結局は過去の栄光を追う「様式美」の渦に再び投げ込まれるだけであって、表現上の根本的な問題解決には至りません。
それに当時のプロドラマーがセレクトしたあとですから…(^_-)-☆
少し話題がそれましたが、こういった過去の遺産を求めて迷路に入ってしまうのは、かなり時間の無駄ではないでしょうか。
見栄っ張りや思い込みの強い方、ブランドに影響されやすい陶酔型の人は、こういった権威としての様式美に取り込まれやすく、それを追求することを疑問に思ったりしません。つまりルイヴィトンやエルメスなどのブランドバッグを買い求める女性と、なんら変わりはないのです。
地方出身の方が「東京」という都市生活に憧れたり、逆に都市生活者が「軽井沢」に別荘を持つ(極寒で生活ができなくても)なども、ジャズ崇拝と同様の様式美に陥っているステレオタイプのような気がします。
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「意識高すぎ」でお仕事の演奏はしない?
つまり事の発端は「極端な意識の高さ」が原因なわけで、こういった様式美への傾倒や権威への寄りかかりは、それに安住してしまうとプライドの高い甲斐性なし、つまり「他の人と違うんだから別にお金を稼げなくてもいいんだよ~」へとつながる危険性も十分にあるでしょう。
さらに問題なのは「こんなにすごいことに俺は取り組んでいるんだから、金のことは二の次なんだ」という芸術至上主義のような姿勢なのです。
「他人と違うことをやる」というのは一見良いことで、それを評価する人もいるわけですが、これは資本主義的には間違いです。人のやってないことは「マーケットが無い」わけで、これで収益を得るには多額の資本による「マーケティング=市場開拓」が必要になります。
ですから、ジャズやクラシックのように既に市場価値があるものに参画するのは、初期戦略としては良いのですが、希少性としては既に時代遅れのような気がします。儲かったのは戦後の焼け跡第一世代だけでしょう。
音楽大学での指導でも、そのあたりに留意するよう盛んに説明や説得をしていましたが、「我が道を往くオレ様」が多く、このエントリーを書いているのもそんな懸念、理由からなのです~(>_<)
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革新と保守はコインの裏表
甲斐性なし
さて、世界のジャズ・ミュージシャンのほとんどがこの「様式美」の呪縛から抜け出せず、いまだに「マイルスのサウンド」やステレオタイプの典型である「18インチのグレッチドラム」に囚われて抜け出せないのはなぜでしょう。
巨大な黄色のドラムセットを叩く後期のトニーウイリアムスの独自でオリジナルを求める進化とチャレンジスピリットを知らないはずはない、と思うのですが……。
これは日本だと「○○みたいだ」と言われるのは誉め言葉で、それでちょっとしたお金も稼げてしまうのが主な原因かもしれません。
残念ながら、それでは音楽の革新的な発展はないと思います。
既にある様式美を踏襲しつつ、自己のスタイルを探るには、ある段階になった時にその様式美の否定が必要となります。
そういった「離」の段階は、早い人で20歳台で意識しますが、いつの時代でも表現者は、この課題に取り組まなくてはなりません。
様式美の魔力に打ち勝つのは容易ではないことを知る。これは模倣を排除する合言葉になることでしょう。
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アート界の掟は厳しい
美術の世界はもとより革新的でクリティカルです。
アニメ制作の現場でも同様でしょう。どこかで見たことがあるようなカットは創作の掟に反します。
たとえば今、ピカソの絵と同じようなキュビズム風な作品を描いたら、周りにどういわれるでしょうか?
「そういったモノマネは止めて自分の絵を書きなさい」
と指導者に言われるでしょう。
バンクシーなどは作品発表という概念をすでに超えていますし、挑戦しているスタイルは見習うべきでしょう。
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リプロダクション演奏は「アドリブなし」
いろいろと勝手なことを長々と書き連ねましたが、自分としては「モダンジャズ」という言葉はもうずいぶん前から使えないと思っています。
「ニューロック」という言葉が死語になったように、です。これからは「クラシックジャズ」と呼ぶのが普通かと思います。
そのクラッシックジャズの演奏形式にある「アドリブ」は極端に言えばBGMになってしまっています。お客様の「99%」はなにをやっているのか理解できません。だから食事をしたりお酒を飲んでいるわけでしょう。
最近はクラッシックロックの「リプロダクション」演奏が注目されています。リプロダクション演奏は単なるコピーバンドや娯楽とは一線を画し、もちろん権威主義とは無縁です。
レオニード&フレンズのように(彼らはアドリブをレコードのまま演奏します)を先駆者に対するリスペクトやオマージュが感じられる「現代によみがえる様式美の再構築」することが目的です。
レオニードたちの演奏で「シカゴの曲が素晴らしいことが分かった」という指摘も多いのです。これはベートーベンやモーツァルトの曲を日本フィルが演奏することと同じでしょう。
ここで提案するとすれば、ジャズも曲のテーマがあって、プレイヤーの勝手なアドリブでライブ演奏~という残念なやり方ではなく「ヒストリカルなレコードに記録されたアドリブは芸術作品そのものである」という解釈から、「レコードのままのアドリブフレーズで演奏する」ことも十分に可能性があると思います。
今後のリプロダクション演奏とはそのようになるかもしれません。
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※「King GNU」 「millennium parade」
POPジャンルは頑張っていますね~うちの高校生のドラ息子&ファンキー母親が大好きでよくライブに行っています。こういった様式美を超えた、オリジナルなサウンドを求める尖ったバンドが「新しいジャズミュージック=モダン音楽」になる可能性も否定できないような気がしています。
ようするにもう「スイングしている」かどうかは意味がなく、つまり「スイングしてても意味はない」ということでしょうか。
フジロックなどを見ていると「様式美」に組しない若いバンドが多く、たいへん勇気をもらっています。一聴では「??」となりますが「○○みたいでカッコいい」という言葉が出てきません。
自分たちの音楽として「洋楽や過去の様式美を手本としない」方法論が定着してきているようです。またBDのフロントロゴを消しているのも、メーカー主導のドラム業界にカウンターしている姿勢かと思いますが、そういった心意気はすごく共感します。
シカゴ・トランジット・オーソリティー 記念すべきファーストアルバムの最初の曲『イントロダクション』
それは自分たちのバンドを紹介する曲でした。
※1969年4月に発売されたデビューアルバム「シカゴの軌跡(邦題)」
待望のL&Fによるリプロダクションです。
中学生の頃、大音量で聴いていたので懐かしい~あの頃の熱い気持ちがよみがえります。ありがとう!!
当時はロック好きな下町の中学生だったんですが、六本木のCBSソニーによく仕事で行ってました。(海外アーティストのリリース前の試聴~意見交換などを含めた制作会議に参加したりして、とても楽しかったです)
ようするにモニター仕事なんですが、かなり制作寄りの企画セッションで、東京ならではのバイトでした。
さすがに中学生に現金のギャラは出せないので、一回につきCBSソニーのレコードで好きなものを一枚もらえるという仕組みでした。
レオニードたちはコピーバンドというよりは、マスターピースのリプロダクションであって、ベートーベンの交響曲を新日本フィルが演奏するのと同じかと思います。ロックの名曲も既に半世紀を経過して、音楽の文化的遺産として演奏、再現される。そんな時代になったような気がします。
※ 還暦以降に止めたことを少し書いてみます。
今年(2021年)で65歳になります。
還暦~62歳で年金(特別支給部分)をもらうようになって考えました。
「いままで惰性でやってることを止めようかな?」
65歳からの本格的な年金のフル受給(法人なので厚生年金)の前に、生活コストを見直すこと。なんとなく昔からやっていること(居着いてしまっているルーティーン)を断捨離してみよう~。
自分にはその気合がまだ残っているのか?
ようるすにひとつの挑戦、チャレンジです。
1.タバコを吸う、買う
喫煙所探し、そこまでの移動、充電(アイコス)、匂いなど。
まったりとするのは良いですが、前後の時間を考えると
一日で「2時間」くらいは消えてしまう。2時間は1日の1/12
だから、1年だとまるまる「1か月」がタバコ時間!!
すぐ止められるのか?→ けっこう大変ですが、ある薬で
なんとかなりました。止めてから3年になります。
2.酒を飲む、飲み屋に行く
元々あまり飲みません。なんですぐ止められました。
冷蔵庫の中をいつもチェックしたり、重い酒をスーパーから
運び込んだりしないので、すこく楽です。
止めてから気が付くんですが、TVのビールCMは「プハーッツ!!」
とか「うまい~!!」ばかりで、ちょっと断酒者には酷ですね。
もう止めて3年になりますが、夜はグッスリ熟睡ですね。
3.他人のブログやツイッター(SNS)を見る
ある人が書いていました「60歳から止めたよ、理由は簡単で、時間の無駄
だから、あと今後何年生きられるかわからんからね~」
その通りかと思います。自分もここ数年来見ていません。
よくツイッターで「あれは、あの人は、政治はどうのこうの....」
なんか言いたいのは分かりますが、これが「老化現象の加速」
つまり本人が「やめられない」ことに気が付いていないだけ。
4.神奈川の大学で教える
2021年度で定年なんですが、今年度末にて前倒しで退職することに。
家族介護のことが主な要因なのですが、自分の体力、学生のレベル低下
、コロナ禍の対応拡大があり、今が潮時かと思っています。
※往復に車だと4時間以上かかります、これはかなり厳しい。
山手トンネルはほとんど渋滞で逃げ場がありません。
中で地震があったら??ちょっとリスクがありすぎです。
※上記のようにここ3年前に酒、タバコなど止めたことが幸いして、コロナ禍でもそれほどイライラしておりません。早めの決断で良かった~(^^)/
ティーネ・ティング・ヘルセット(Tine Thing Helseth, 1987年8月18日 - )は、ノルウェーのオスロ生まれのトランペット奏者。
主にクラシック音楽を演奏する。日本では「ティーネ・シング・ヘルセス」と表記されることもある。
楽器の音色が良いのはもちろんですが、アンサンブル上での音程が極めて正確なので、聴いていて音楽のほうにちゃんと入っていけます。
また演奏に力み(りきみ)が無い、あるいは自己主張や上手いでしょう的な嫌みが皆無なのはなんででしょうか?
演奏にあまり入り込まないスタイルが良いようにも思えます。
ウトヤ島での銃乱射テロ事件の追悼式典でも、ビルの屋上からソロ演奏していますが、メロディーに感情移入しているというより、淡々と吹く彼女の姿勢に心を打たれます。
このトランペッターはおススメですね。
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「カテリーナ・シャルキナ」の稽古中の動画が見れます。
彼女の技術力、体幹の強さ、表現力すべてにおいて絶頂期のダンスが見て
取れますが、残念ながら諸事情あって本番には出演していません。
後半に代役のダンサーが出てきますが、失礼ながらその差は歴然でしょう。このベートーベン第九をカテリーナが踊っていたらと、いまさらながら思います。
モダンバレエのダンサーの中ではカテリーナが一番です。
今あるどんな芸術カテゴリーよりも美しさを感じます。
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え?バレエが好きなんですか?
かなり昔からモダンバレエが好きです。
モーリス・ベジャールのヲタに入るかもしれません。
会社に彼の写真を飾っているくらいです(トイレですみません(^-^;)
もしかしたら自分が関係している音楽以外の芸術領域では
いちばん影響を受けているかもしれません(美術以外で)
この映像にでてくる芸術監督のジル・ロマンが現役のとき、来日公演
「リング」を東京文化会館の前から10列目くらいで見ましたが、もう
強烈でしたね~。暗転からいきなり目の前に女性ダンサーがライトオン
で現れた瞬間に、ベジャールの虜になりました。
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近くにドラムスクールが無いよ~という方。
吹奏楽部でドラムをまじめに取り組んでいる部員の方。
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【知らなきゃソンソン!ドラム・ルーディメント~
基本奏法とドラムセットへの応用】
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音大の先生方と後期の試験監督後に集合写真。
試験の後に「はい~写真撮りますよ~!!」
なんか恒例になってきています。
※今回は則竹先生以外は出席です。
※昭和音楽大学 #ジャズポピュラーコース #ドラムス
#石川武 #今泉正義 #江口信夫 #江尻憲和 #小山太郎
#斎藤たかし #菅沼孝三 #則竹裕之#あらきゆうこ
30年以上前にサポートバンドで数年間ご一緒した、梓みちよさんが
亡くなられました。ご自宅にて急逝とのこと誠に残念です。
ここに謹んでお悔み申し上げます。
<梓みちよさんの思い出>
昭和時代、「梓みちよ」さんのような超メジャーなシンガーの周辺におけるプロドラマーの演奏区分は大きく分けて3つありました。
1.レコード制作でドラムを録音するスタジオミュージシャン
2.テレビ番組で伴奏する大編成のビッグバンド+ストリングス+コーラスのドラマー(リンクの放送画像はそれ、だいたい在京では4バンドくらいあった)
3.自主リサイタル、各地のホール、店舗、ホテルのディナーショー等で
演奏するプロダクションお抱えの歌手専属バンド
自分は3番目の領域で、4管編成のビッグコンボ+コーラス隊で日本各地のあらゆる公演、ライブ演奏、TVゲスト出演、ディナーショー、リサイタル用の音源録音等でドラムを演奏していました。
当時はワタナベプロダクションの所属で、スケジュールはかなり過密。
その前に数年間在籍していた岩崎宏美さんのツアーと同様に、ありと
あらゆる交通手段で日本中を移動していました。
梓みちよさんとの思い出は数えきれないくらいあるのですが、たぶん200
ステージくらい一緒に演奏した(ワンステージで20曲くらいはやるので、
トータル4000曲超くらいかな)お仕事に絞って少し書いてみます。
まずご自身の歌のクオリティーを絶対に下げない。仕事ですから当然ですが、当時はプロ意識というものを絶対視する諸先輩も多く、特にみちよさんは宝塚音楽学校出身ですので、その日の調子がどうのこうの、ということは一切なかったと記憶しています。
そのために本番前などは、かなり張りつめた雰囲気があり、マネージャー
などがアタフタとしているなど、こちらも常に気を配っていました。
そんななかでもたまに「江尻くん、背中のファスナー上げて」など姉さんに頼まれる時もあって、その超美しい生背中を間近で拝める恩恵もありました。ほんとうにお肌が綺麗でとても美しかったです。
みちよさんはそんなプロフェッショナルな気骨ある本物のシンガーなので、誤解されて「怖い」とか「突っ張らかってる」などと言われることもあったようですが、長いあいだ行動を共にすると、女性らしい色香を漂わせながら壮絶な殺気を放つ、というアンビバレントな刹那を垣間見ることが多かった気がします。
ある時、グランドキャバレーの酔客が多い営業で、今でいうLBGTの歌を心を込めて歌っているところに、ワインボトルとグラスを差し出す酔っ払い(おい飲めや~)、ご本人は憮然と受け取り、高らかに歌いながら、そのオヤジの禿頭にワインを頭からドボドとぶっかける?えっ!オヤジは笑いながらワインまみれ……など壮絶でシュールな場面もありました(その後テレビでさんまさんにも……)
持ち歌にも素晴らしい曲が多くあり、自分は「よろしかったら」が好きでしたね。歌詞が意味深長なバイセクシャルな曲です。
ドラマーは演奏中に歌手の背中しか見れないのですが、バンドと一体化したときの本物のシンガーは伴奏者と歌手の関係ではなく「バンドのメンバー」になります。
そんな状況が産まれることはバンド屋の至福のときであり、専属で同じメンバーとたくさんの演奏を繰り返すことでしか生じない「マジックモーメント」がたくさんありました。
このYouTubeの「よろしかったら」は前述したTV番組のビッグバンド(1回限りのセッション演奏)ですが、上記の専属バンドの演奏と同じ雰囲気、一体化が聞こえてきます。
これはなぜか?こういったプロバンドは「本当に歌えている人」はすぐにわかります。その場限りの演奏でも気合が入って、歌手のほうにプッシュするパルスを送っているのが十分に感じられます。ようするにイエーイ!ってエールを送る感じかな。
みちよさんもステージ上の動きが絶妙でスキがなく、歌い方の変化と顔の表情が憂いがあって見とれていまいます。この威厳と凛とした感じは、他の歌手では絶対に出せない雰囲気かと思います。
この動画をしっかり分析してみると、たとえば……
カメラに向かってどういう表情をどの向きにするのか、またはずすのか?
まばたきはいつするのか、顔の向きを変える時に、ゆっくりするのか?
はたまたカメラ目線でウインクするのか?どちらの目でするのか??
すべて計算されて仕込んである「プロ」の所作が散見されます。
特にイントロから歌い出しまでの所作、ワイヤードマイクを少し煽ってから歌いだすところなど、すごくいいですね。
当時を懐かしく思い出すとともに涙がでます。
本当に歌が上手で、かっこよく、タバコが似合う粋な姉さんでした。
合掌
最近うちのちーちゃんはテレビをよく見ています。
なんてことない風景ですが、よくみると必ずどこかにネコ(=^・^=)がいます。ウォーリーを探せ的な感じでしょうか。
ロシアのセッションプレイヤーによるスタジオライブ映像。
著名なバンド「シカゴ」のトリビュートセッションで
タイトなアンサンブルはオリジナルを凌駕しています。
各プレイヤーの演奏力は素晴らしいものがあり、特に「合奏力」
という意味での、音楽的かつ流動的なタイムとゲシュタルト形成、
ドラマーのイン・ザ・ポケットグルーブ、管楽器ピッチの安定感
などコメントでも最上級の賛辞が散見されます。
各楽器の鳴りも強烈で太く重く響き、ボーカルも最強でしょう。
レコーディングも「こういう音で録れたらいいな」っていうレア
サウンドが目の前に広がります。ロシアの底力...恐るべし。
自分もプロミュージシャンなので相当数のセッション演奏の経験が
ありますが、こういったメンバー全員がロックインしている
演奏=プレイヤーが「こりゃ上手くいってるぞ…最高だ」と
感じる場面はなかなかありません。また意図してもそういった
状況を創りだせないのが音楽でしょう。
いや~うらやましいですね~みんな素敵です。
中学生の頃からシカゴ大好きだったので感動してます。
やっぱり元曲やアレンジの良さに今更ながら気が付きます。
カーネギーホールのライブLPを引っ張り出して聴いてみよう!
この他にもシカゴのトリビュートがYouTubeでたくさん見られます。
EW&Fのセッションもあるんですが、ストリングセクションの女性
がすごく嬉しそうに弾いているのを見ると幸せになれますよ~。
※YouTube コメント by Brett Fields
Attention young drummers: watch this guy's hands. Relaxed,
fluid and beautiful. A joy to watch, and rock solid in the pocket.
<若いドラマーへ> 彼の流れるような美しいリラックスしたストロークを見よう!喜びに変わるよ。音楽にガッシリと「はまった」演奏もね!!
◎ドラム雑誌的なリック満載プレイは、理屈っぽい自己満足の世界。
アンサンブルに帰依した演奏を気づかせてくれる神映像に乾杯!!
大掃除~納会前に2階にいた男組で珍しく集合写真。
どさくさに紛れて家の息子が中央に。気が付けば法人の運営も30年以上になりました。写真以外のスタッフや講師の方々、KMLの先生方など含めると50名近くの大所帯になっています。本年もお疲れさまでした!!!
※納会は足立区で有名なお好み焼き屋「若松」で大騒ぎ~!
みんなに元気をもらってますよ~!(^^)!ありがとう~~~!!!
音大の前期試験のあとで~同僚の先生方です。
江尻さんカメラマンですか? いや実はリズケン研究生の合宿が重なって欠席しております。学生のみなさん立ち会えずご容赦を.......m(__)m
※昭和音楽大学 #ジャズポピュラーコース #ドラムス #石川武 #今泉正義 #江口信夫 #江尻憲和 #小山太郎 #斎藤たかし #菅沼孝三 #則竹裕之
(写真拝借にてありがとうございます~)
江尻憲和モデル
H-14NE ¥1,300 φ14×403 ヒッコリー
江尻憲和
"音色の連続した変化"がテーマです。ショルダー部分までがチップだと思ってください。シンバルサウンドを最大限に引き出すテクニックが自然に身に付くはずです。
2018年版カタログのアップデートがありました。
数十年ぶりにアーティスト写真が変わりました。
現況うそ無しの「超おっさんバージョン」です(笑)
いよいよ1月5日、足立区西新井に音楽の総合テーマパーク
「ケン・ミュージック・ランド」がオープン!
様々な楽器を「楽しく」かつ「専門的に」学ぶことができるスクールです。日本では珍しいバグパイプのレッスンもありますよ~!
http://www.kenmusic.co.jp/KML/
あまり機材のことは書かないのですが、質問があったので今回は特別に。
1. Drum set
Gretsch USA custom 70' & 80' combo Modern Vintage.
20,12,13,15 inch Rosewood Lacquer finish
かなりモディファイしている楽器です。フロアータムのレッグはchambered rubberタイプに変更したほうが鳴りがよさそうです。(Gibraltarの品番 SC-FFTに)日本ではパーツが無いのでUS発注で。
自分はショットからの反応が速い浅めのdepth(浅胴)しか使いません。通常Gretschのキックはタムホルダーブラケットの位置がやや手前にあって、12,13のタムをマウントすると好みの位置にきません。よって市販品よりフロントヘッド寄りにブラケットを取り付けています。この改造をしないと必然的に10,12のタムを使うことになりますが、10タムはレンジ、スポットが狭く、音色表現も限られてしまうためあまり使いません。
BDのレッグはVintageタイプですがパイプ中に鉄のベアリングを封入してあります。タムはthin shellと呼ばれる70年代もので、厚さは6プライで4mmほどしかありません。かなりレアものですがサウンドは最高です。フロアタムは15×13iinchとやはり浅胴。16インチの口径ではサステインが長いのでサイズダウンしています。
※追記: Gibraltar SC-FFT 足ゴム交換しました ⇒ サステイン増大で鳴ります~。脚ゴム無しで実験しましたが全然違うのでびっくりポン!
ゲネプロ中。演奏者が中央階段で分離されているため、アイコンタクトがとれず、アインザッツが難しいため、譜面台の下に小型の液晶モニターを置き、それを見ながら演奏しています。A4の譜面が4枚分広げられるお仕事用の譜面台ベース板(もちろん黒)。足元はJOJOペダル。1日6時間近く演奏する場合、ヒールダウンテクを半分くらい使わないと持ちません。このペダルはトルクが一定で、どの奏法をミックスしても違和感がありません。これを買ってからすごく助かっています。ありがとうJJM~!!
2.Snare drum
Ludwig 60' Brass 402(COB) w/ Noble & Cooley Die-cast rim
元のSSモデルをモディファイ。ダイキャストリム+puresound 20。
PPでボリュームが「出ない」ことが重要。タッチの反応はイメージした通り。特にリムショットは重要で、ショーに良く出てくるRAG TIMEのリムタップや、痩せたオープンリムショットサウンドが秀逸。ようするに「昔の音」がでるビンテージ・ブラススネア。ちなみに指で押すだけでペコっとへこむくらいシェルが柔らかいです。
※写真下。REMO コーテッドアンバサダーでリハーサルしていますが、
倍音が出すぎるため、ピンストライプクリアーに交換。
K.Zildjian Heavy Rideで音合わせしましたが、PING音が固いため
同じくJazz Ride に変更。サウンドの方向性を見極めて、リハ中に楽器を
替えることはよくあります。
3.Cymbals
K.Zildjian Early American K (EAK) ※Brilliant option
A.Zildjian 70' Flat Top ride , New Beat H.H
ほとんどが30年以上大切に使っているシンバル類。
シンバルロールを多用するので、スティックでエッジロールしても音がつながるものをセレクトしています。いろいろなシンバルを試す機会もあるのですがタッチが変わってしまうので、仕事ではずっと同じものを使います。そういう意味では、楽器の基本フォーマットやセッティングは変えないことが重要かと思います。
4.ドラム全体のサウンドメイク
もう40年以上もやっていますから、自分の欲しい音は明確に分かっています。70年代の楽器中心で「モダン・ビンテージ」。柔らか過ぎず、硬過ぎず、レゾナンスと音楽的な響きがあることが最重要。プロドラマー、特にショービズ系を目指す方々にご参考になれば幸いです。
豪華出演者がミュージカルナンバーを披露する「UTA・IMA・SHOW」シリーズの第3回目が12月に開催されます。演奏はドラム江尻&バンマス柏木教授。詳細は下記をご覧ください。チケットは毎回売り切れ…必至です。
「UTA・IMA・SHOWⅢ Enough じゅうぶんでshow」
日程:2015年12月17日(木)~23日(水・祝)
開演:17日(プレビュー公演)19:00
18日/18:30
19日・20日/13:00、17:30(2回公演)
21日・22日/18:30
23日/13:00
会場:草月ホール(東京・赤坂)
出演:岡幸二郎、林アキラ、和音美桜、笹本玲奈、高谷あゆみ、原田優一、光枝明彦、可知寛子、福田えり、佐々木崇、藤井凜太郎
演奏:柏木玲子(El)、江尻憲和(Dr)
チケット料金(税込・全席指定)
プレビュー公演:1階席 ¥7,000、2階席¥6,700、3階席 ¥5,000
本公演:1階席¥8,800、2階席¥8,500、3階席¥6,000
※当日券は各料金プラス¥500となります。
チケット発売:10月17日(土)
チケット取扱:ローソンチケット Lコード:【37612】
協力:ヤマハ音楽振興会、株式会社ヤマハミュージックジャパン
お問合せ:(有)関音楽事務所 TEL:03-3205-9144
「UTA・IMA・SHOW II
ど、ど、ど、どっさり!ミュージカル!!」無事に終了いたしました。音合わせ開始~九州・大川公演~草月ホールまで怒涛の3週間でしたが、久しぶりに充実した時間を過ごしました。オールスタンディングの拍手もいただき一同感激の一幕も~(めったにないことです)。ご来場いただいた方々に感謝いたします。出演者&スタッフのみなさまお疲れさまでした!!
千秋楽にキャスト全員で(江尻右端)
今回はヤマハメイプルカスタム+K&Aジルジャン
2014年
2月
27日
木
本年の秋に「UTA・IMA・SHOW II ど、ど、ど、どっさり!ミュージカル!!」と題したスペシャルコンサートに出演いたします。
昨年の「UTA・IMA・SHOW たっぷりどっぷりミュージカル」に続いてお届けするミュージカルナンバーどっさりのコンサートです。
今回は宝塚100周年をお祝いするコーナーもあります。
公演日程、入場料等、詳細は関音楽事務所のHPをご覧下さい。
HPをご覧いただいた皆様に増税前の割引チケットを限定数で申し込み受け付けさせていただきます。併せてチェックして下さい。
「UTA・IMA・SHOW II ど、ど、ど、どっさり!ミュージカル!!」
2014 10月23日(木)~30日(木)
会場 草月ホール(東京・赤坂)
(構成)
林アキラ・岡幸二郎
(演出・振り付け)
吉川哲朗
(音楽監督・編曲)
林アキラ
(衣裳プラン)
岡幸二郎
(出演)
岡幸二郎 林アキラ
(ゲスト)
和音美桜 笹本玲奈 原田優一 光枝明彦
遠藤瑠美子 福田えり 小林遼介 佐々木堯
(ミュージシャン)
柏木玲子(エレクトーン)
江尻憲和(ドラム)
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
UTA・IMA・SHOWが無事に終了いたしました。
銀座ヤマハホール~博多~大阪~再び戻ってヤマハホール。
移動やセッティングで大変でしたが、楽しいツアーとなりました。
ご来場いただいた方々、スタッフの皆さまに感謝いたします。
2013年9月、ヤマハホールで開催される林アキラさん、岡幸二郎さん出演の「UTA・IMA・SHOW たっぷりどっぷりミュージカル」に出演します。東京公演のほか、福岡、大阪でも開催で、ゲスト陣も豪華な顔ぶれ。珠玉のミュージカル曲とあわせて柏木玲子さんのエレクトーン演奏もご堪能ください。
【タイトル】UTA・IMA・SHOW たっぷりどっぷりミュージカル
【東京公演】■日時:2013年9月18日(水)・24日(火)・26日(木) 開場/18:30 開演/19:00 9月19日(木)・25日(水)・27日(金) 開場/13:30 開演/14:00
■会場:ヤマハホール 東京都中央区銀座7-9-14 ヤマハ銀座ビル7F
http://www.yamaha.co.jp/yamahaginza/hall/
【福岡公演】
■日時:2013年9月22日(日) 開場/14:30 開演/15:00
■会場:イムズホール 福岡県福岡市中央区天神1-7-11 9F
http://www.ims.co.jp/information/hall.php
【大阪公演】
■日時:2013年9月23日(月・祝) 開場/14:30 開演/15:00
■会場:エルセラーンホール 大阪府大阪市北区堂島1-5-25
http://htl-el-osaka.com/facilities/hall.html
≪出演者≫林 アキラ、岡 幸二郎
≪ゲスト≫光枝 明彦、木村 花代
≪演 奏≫柏木 玲子(エレクトーン)、江尻 憲和(ドラム)
◆入場料(全席指定・税込):前売り¥7,000 当日¥7,500
◆チケットのお求め:ローソンチケット TEL 0570-084-003 http://l-tike.com/ (Lコード:31405) ※全公演共通
チケット発売日:2013年7月13日(土)
このコンサートに関する問い合わせ: 関音楽事務所
http://www6.kiwi-us.com/~seki-msc/